昨夜見えなかった網走湖を眺めながら、昨夜見つけておいたホクレンのスタンドへ。夏にしか手に入らないあの旗は北海道へ来た証としてぜひ手に入れたい。荷物にくくりつけて走りたい・・・

 ・・・全てのホクレンスタンドでやっているわけでは無いんだ・・・

 まだ先はある。どこかで手に入れるべし。



 網走番外地と言えば・・・ですが、入るのに駐車場はあれど駐輪場がない。そとから眺めただけ。「博物館網走刑務所」というのもあるが、別にバイクで行く必要も無し。またの機会でいいだろうと。



 オホーツク海に面して走るJR釧網本線。なかでも北浜の駅はもっとも海に近い駅として名高い。駅舎に貼られた千社札や名刺、切符の数々。こういうのは実は好みでない。静かに過ごせる場所の方が良い。
 ホームへは何の抵抗もなく入れたので・・・良いことではないが・・・



 荒野に延びる線路と一枚。鉄な瞬間。



 浜小清水原生花園に立ち寄る。オホーツクに原生する花を見たくて。
 シーズン中だけ開業する駅にはちょうどキハ54。これも北海道特有の車両。



 デイパックからレンズを取り出す。ミノルタSTF135mmT4.5−6.7、ほとんど花を撮るためだけに持ってきたレンズ。ここで使わずしてどこで使うかと。



 斜里から知床へ。ウトロから先、カムイワッカ方面はシーズン中の通行が制限され、バスに乗り換えなければならない。ということはかなり観光客が多いわけだから、あえて行くまでもないかと。



 牧草を丸めた牛たちのバウムクーヘン。色といい、絵的な風景。



 オシンコシン滝を見ているうちに雨が降り出した・・・持たなかったか。
 カッパは良いとしてカメラバッグに入念にカバーを掛ける。



 知床横断道路を行く。あいにくの天気ではあるものの、東端のワインディングロード。
 今回モタードでも良いな、と考えたのは、こうしたワインディングロードも楽しみだったから。昨日の三国・石北しかり。

 そして知床峠へ。完全に雲の中。



 羅臼へ降りるその前に、熊ノ湯へ立ち寄り。カッパ着用で面倒なのだが、ここへ寄らずして知床制覇はあり得んと意味不明なこだわり。
 本来熱いはずの熊ノ湯も、観光客が多すぎてぬるくなっていた。たいてい隣のキャンプ場に泊まった奴らの仕業だろう。それでも熱い熱いと入れない人もいたぐらいで・・・普段どういう風呂に入ってるんだか。



 羅臼から相泊。ここがバイクで来られる知床の最端。




 相泊、瀬石と海に面した(あるいは海中の)温泉が続くが、カッパがなければね・・・セセキ温泉は入っておくべきだったかも知れないが、その理由が観光客の身勝手な振る舞いで、個人所有である温泉が今後の入浴をとりやめる可能性とあればそれも複雑なところ。温泉を楽しむと言うよりこの奇異な海中温泉であればこそ、という興味本位でしかないのは自分もその通りなので・・・やはり通り過ぎてよかったかもと。



 知床を離れたら晴れ間が出てきた。
 カッパを脱ぐと供に、またまた温泉へ行っておくかという気がわき上がる。時間的にあまり余裕はないが・・・

 観光地トドワラへ行くのか、あるいはあきらめて秘湯薫別温泉へ行くのか。



 結果的に選んだのは、林道を延々と走って行く温泉へ行くことだった。温泉が目的、というよりは、薫別林道を走りたかっただけだ。やっぱり俺はオフロードライダーなのだろう。



 温泉への通路は崩落し、ロープが張ってある。まさに命綱。
 アブの攻撃をかわしながらたどりついたのは・・・



 こんな温泉であった。先客はいなかった。

 湯温はかなり高いが、バケツで川の水をくみ上げて温度を下げるのが薫別流だ。お世辞にも綺麗とは言い難い温泉で、しかもアブが大量に発生。湯に入っている間は良いが、上がった後が大変だ。



 今日の目的地、根室は深い霧の中。納沙布岬への訪問は明日に延期した。それによりあきらめなければならない場所も出てくるが、それも自然が相手の旅にはよくあることだ。



 花咲ガニを食し、最果ての駅に立ち寄る。夜の街は立ちこめた霧の所為か、ぐっと気温が下がっている。


 今日、この地で起こっていたことについては、全く知るよしもなかった・・・

3日目


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