File68 ギヤ比

バイクの減速比はあらゆる走行条件の中で最適なバランスをメーカーで決めていると思います。そしてそれは10.15モード走行に近いものではないか?と予想します。
では、オフロード走行にそのまま向いているかというと、若干疑問もあります。

そこで、自分の好みになるように調整するわけです。

SJ45型DR/ジェベルのチェーン減速比は、メーカー市販状態にて3:1です。ドライブが14T、ドリブンが42Tが標準となっています。
メーカーオプション的なオートリメッサ、あるいはDRC、AFAMなどのアフターメーカーから近似のサイズがいろいろ出ており、ギヤ比を自由に変更することが出来ます。
ドライブは12T〜15T、ドリブンは40T〜52Tぐらいまでありましたか。実用的には48Tぐらいまででしょうか。



標準の3:1の場合、滑りやすいダートでの登り坂発進で少し不都合を感じました。それはSJ45の低速域がやや弱いのと、反面回転の上がりが速いことでホイールスピンしやすいことです。
これを43:14=3.07:1にしてみました。わずかなことですがとても走りやすくなりました。これは低速にした方が良いんだ、と考えて、さらに44:14=3.14:1にしてみたら、回転が微妙に高すぎて林道走行中に暴れます。低速はあるものの、通常速度域で乗りにくい。
どうやらひとつの好みの線が3.07:1にあった様です。

しばらくエンデューロレーサーに乗っていた間、そのギヤ比は52:13=4:1という非常に高い比でした。一般道の走行などほとんど考えられていないわけですからそんなものでしょう。
97年型当時のフサベルは400が52:13、501以上が52:15であったのでドライブを14Tに上げてみたこともあったのですが、低速がなくなり実力を発揮できなかったのと、高速域での貢献が少なかったのであまりよくなかった様です。エンジンにあったギヤ比というものもあるのでしょう。
ただ、このギヤ比が大きいバイクは、とても下りが走りやすかった。エンジンブレーキに有利なのですね。エンジンもさることながら、ギヤ比の貢献があったのではないか。

そこで、DRのギヤ比を考え直すこととなります。
テーマは、下りで2速を使えるギヤ比。

   40  41  42  43  44  45  46  47  48  49  50  51  52
12  3.33 3.42 3.50 3.58 3.67 3.75 3.83 3.92 4.00 4.08 4.17 4.25 4.33
13  3.08 3.15 3.23 3.31 3.38 3.46 3.54 3.62 3.69 3.77 3.85 3.92 4.00
14  2.86 2.93 3.00 3.07 3.14 3.21 3.29 3.36 3.43 3.50 3.57 3.64 3.71
15  2.67 2.73 2.80 2.87 2.93 3.00 3.07 3.13 3.20 3.27 3.33 3.40 3.47

 各ギヤ歯数を使って作れるギヤ比はこんな感じになります。
 ノーマルの3:1が作れる組み合わせは42:14以外に45:15もあります。が、そのギヤ比では不満があり、3.07:1は好み。3.14:1は高すぎ・・・という感触を元に、3.07付近の選べる比を、と見ると、46:15と40:13があります。このギヤ比はツーリング比としてキープしておきたい。その上で4:1に近い比を作り出せる組み合わせ・・・ということで選んだのは、ドリブン46Tという選択でした。



 チェーンでの駆動はこうして減速比をいろいろ作れるわけですが、実際問題ドリブンギヤの交換は面倒です。後輪を外さないとできませんから。また、大きいドリブンギヤは歯数が4枚変わると2リンクチェーンの長さが変わる感じです。(上下で半々ですから。またチェーンは2リンク1セットなので、2リンク単位で長さを変えます。)
 その点ドライブギヤは分解しなくても取り外せるのでギヤ比を変えやすい。歯数1枚あたりの変換比が大きいので微妙な違いを出しにくいですが。

 ドリブン46Tとした場合に作れる比は3.07〜3.83となります。テーマに掲げた「下りで2速を〜」は、3.5以上が目安でしょうか?そうするとドライブは13Tか12T。ツーリングギヤ比としては15Tですか。現状手持ちは13,14,15の3枚。
 13Tの場合、加速・減速には非常に貢献度が高い。その分高速域は厳しくなり、120km/hぐらいが限度の様な感触。14Tの場合は高速での余裕が十分あります。低速使用ではもうひとつですが、まあ使える範囲。もっと高速移動を多用するなら15Tを使用するか・・・
 SJ45型DR系の場合、エンジン特性からノーマルよりハイギヤードにすることは少ないと思います。実際最高速度は少しだけローギヤ化した方が出ます。上記の表から見ると、15Tドライブの使用を考慮した場合にはドライブは45T以上ですね。

 ここで問題点。

 ドリブン45T以上は、チェーンガイドへの当たりが強くなります。48T以上だとかなり難しいのでは。
 あとまだ取り付けの機会のない15Tは干渉なく付くのだろうか?

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