もっと南へ

第一章 夏の色

 5月。まだ北の方では雪の残るところもある。北へ走るにはまだ早い。

 では南、と。

 九州あたり5月は大変混み合う。やはりベストシーズンなのか。
 どうせならもっと南へ・・・



 中部国際空港から飛び立つ機体は767以下のものが多いのだが、沖縄便には747−400が使われている。787に乗れる可能性が限りなく薄い今、やはり「ジャンボ」は航空界の盟主。それに乗ることもこういう機会にしかないのだけど。
 よく晴れた今日の日、ダッシュ400・テクノジャンボがセントレアを飛び立った。

 いつの日からか、JALを選ぶようになった。仕事の都合で乗っていた路線がJASからJALに吸収されたこともあるが、クラスJの少し広いシートが気に入ったからというのが大きな要因だ。斯くして今日もクラスJのシートに座り、いつもとは違う南行きの航路を行く。
 海の色が違ってきた。遠浅の海が青い。定刻通り、テクノジャンボが那覇空港へ降り立つ。

 レンタルバイク屋には迎車の依頼をしてあった。ゆいレールで行っても良いのだが、時間ロスは避けたいから。



 「沖縄レンタルバイク」はSUZUKIと縁の深いショップなんだろうか。レンタル車両にSUZUKIが多い。ほとんどはスカイウエイブだけども。しかしその中に、グラストラッカーがあった。
 林道を走るわけでもないツーリングではオフロード車両である必要はなく、スクーターの方が便利であることは確か。でもなんていうかね、「バイク」っていう感じの車両に乗りたいわけさ。



 こうして初めての南の島を走り始めた。
 レンタルバイクでもなければ永遠に走ることはないだろうこの地。
 今年は自分のバイクにはまだ1回乗っただけ。それでいきなり連休のツーリング。



 さんざん脅かされていたのは、沖縄の道は雪のように滑ると言うこと。ウエットになるとまったくグリップしないのだとか。バイクにもそう書いてある。
 問題はアスファルトに含まれる石にあるらしい。高速道路だけは危険なので本土から石を運んでいるのだとか・・・



 那覇をまだ出ていない。それなのに、そこはもうリゾートだった。



 5月連休というのにすでに海水浴に興ずる人々。
 日差しはすでに夏のものであった。



 ときおり道ばたに見かける、普段見慣れない光景。
 琉球風の門だったり、シーサーだったり。

 これが沖縄。



 沖縄の南部には米軍施設が集中している。
 やはりそこは雰囲気が違う。色合いすらも違って見える。

 これもまた沖縄の姿。



 北谷から読谷へ。残波岬を廻るとここから沖縄の誇るビーチ群が連なる。



 沖縄の花、ハイビスカスの赤がまぶしい。
 いかにも南国といった感じの色は北にある赤とは違った明るさを見せる。



 混み合っていた南部方面から離れていくと車の通りも少なくなってきた。
 時はゴールデンウイーク、通常よりは交通量が多いのだろう。車の流れはゆっくりすすむ。



 まずは観光から。美ら海水族館は外してはいけない。
 結構不便なところにあるのに客入り盛況。



 そのわけは、この巨大な水槽にある。ギネスに載った最大の水槽。これ、アクリルパネルだそうな。



 巨大なマンタが3個体連なって泳ぐ。
 そしてシンボルのジンベイザメも悠々と回遊する。

 この巨大さがここの見所。一見の価値は十分にある。



 そろそろ夕刻を迎える時間になった。
 美しい夕陽を求めて島へ渡る。



 瀬底島・瀬底ビーチにて落陽を待つ。
 悠々と牛の散歩をさせる人あり。島の時間はゆったりと流れる。

 そして、とっておきの夕陽を頂いた・・・



 沖縄へ来たらこれ。名護の街にはオリオンビールの工場がある。
 一本行っとく?

第二章 青い海


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