第三十回 SUZUKI グラストラッカー
最近はレンタルバイクもスクーターばっかりでねえ・・・
いやその、ツーリングにスクーターは悪くないんですよ。荷物積めるし。でもなんか気分がねえ。
ということで探し出したバイクは、グラストラッカーでした。
グラストラッカーは、スクランブラーになるのでしょうか。ダートトラッカーならぬ芝用ですか?よくわかりませんが、一応舗装ばかりが道ではないという車両のようです。
シリーズには「ビッグボーイ」なる仕様もありますが、今回乗ったのは一般のグラストラッカーです。
小柄な車体と街風のデザインが特徴です。女性ライダーが多いようにも思います。
エンジンは空冷のSOHCの2バルブ。キャブ仕様で20馬力。
車体乾燥重量120kgと軽くはないので、実際問題非力は否めない。
もっともこの車両に際だった走りが必要か?というところから、これで問題はないでしょう。とりあえず流れに乗るのに不足を感じることはありません。
タイヤはフロントが18インチ、リヤに17インチ。どちらもダンロップTT100GPを履きます。
ブレーキはフロントのみディスクで、車格からすると問題はない程度。
サスペンションはごくあたりまえの構成ですね。デザイン重視のリヤ2本サスですが、コスト面も有利。ストロークが要らない場合はこれが良いのでしょうね。
ヘッドライトは丸形1灯。全体的にスリムなプロポーション。
ハンドルはやや高めでポジションは少々窮屈です。
メーター回りはシンプルで140kmフルスケール。
ガソリンタンクは6リッター。燃費は30kmそこそこですからあまり長距離には向かないか。スリムで乗りやすいのは確か。
シートは平板で、やや劣るという感じ。シート高は低く幅もあるのですが、肉厚が無いのと腰がないので長距離には向いていない。
また荷物の積載性も悪く、まったくツーリング用途は考えていない様な構成。
高速性能は、まあ期待しない方が。80km巡航は問題ない。100kmを超える速度は、出したいと思わない。ただ、エンジンの振動などは特に酷くないのでその点は良い。
ダートでも普通に走れます。TT100GPというタイヤは案外ダートも行ける。このタイヤの範囲で走る以上サスペンションも不足はない。ダートでの安定感は悪くない。
このバイクの用途は、あくまで街乗り用と割り切ったものでしょう。その範囲であれば、決して悪くない。旅や走りを主眼にする向きには選択肢にはなりにくい・・・かな。
目次