File66 タンデムコミュニケータ

 高速道路のタンデム走行が解禁になってから、バイク用品にタンデム用グッズがいろいろ増えました。
 ビグスクの流行りとオートマ限定免許、大型二輪免許が自動車学校で取れるようになったことなど、いろんな要因でリターンライダーが増えたのもタンデム人気の理由でしょうか。リターンライダー=所帯持ち、後ろに乗せるのは子供か奥さんか?
 タンデム用グッズは「お助け用便利グッズ」みたいなものが多いですね。パッセンジャーが不慣れだとライダーも心配、子供ならば特に。で、シートベルトとかチャイルドシートとか…
 中にはそんなもんいらんだろ!てなものもあります。でも役に立つものももちろんあります。タンデムコミュニケータは後者の方ですね。これは別に最近出始めたものではありませんが、以前より種類が増え、機能や値段など様々なものから選ぶことが出来るようになりました。
 
 せっかく2人乗りで走るのだから、車みたいに走行中でも会話が出来た方がいい。普通には大声出したってうまく聞こえないので、信号待ちとかで停まった時に必要なことだけ伝えることになりますが、それでは100%楽しめませんよね。常に会話が出来れば、例えば「あ!ほら見て、あそこになんか動物がいるよ!」てなことをパッセンジャーに教えたり出来るわけですよ。
 それだけでなく、後ろが子供の場合はカーブが続く道で緊張をほぐすために雑談をしたり。逆にダラダラし始めた時の眠気覚ましにも有効です。ライダー自身はもちろんですが、パッセンジャーにも居眠りされると落としそうで怖いですから。
 さて、それで私のタンデムコミュニケータ。購入は昨年の夏過ぎです。それ以前にも持っていたんですが、赤ん坊の頃の長女に破壊されまして(汗)昨年も今年と同様、秋頃にバイク屋の一泊ツーリングにタンデムで参加したので、それに合わせて入手したわけです。
 しかし実はこれ、ほとんど使い物になりませんでした。値段は5千円ちょっと、かなりの安物ですから無理もないとは思いますが、いくつかの問題は全てイヤホンマイクにあります。
  (1)マイクが強烈に風切り音などを拾い、走行中は全く声が聞きとれない
  (2)途中に付いているコードリールが邪魔
  (3)インナーイヤー型ヘッドフォンは子供の耳には大きい、大人でも長時間だと耳が痛くなる
 このイヤホンマイク、ヘッドフォンとマイクが一体になっているので、「マイクがヘルメットの中に隠れるので風切り音が入らない」というのがウリでした。しかし、ヘルメットの中は無音ではありませんよね。風は来なくても、ヘルメット自体の風切り音とかいろんな雑音で結構うるさい。そもそも一体構造というのが良くなくて、同じボディにマイクがあるのでスピーカーの裏の音を拾ってしまう。相手の声、雑音も自分のマイクに入ってしまうんですよ。それが相手に伝わって、またマイクに入って返ってきて…と無限に増幅し合う。高速どころか60km/hぐらいでもまったく役に立ちませんでした。
 コードリールはスプリング付きの自動巻き取り式で、モバイル用ケーブルなどによくあるタイプ。長さ調節が自由に出来るので一見便利そうですが、少しでも引っ張るとロックが外れて巻き取り始めるので、走ってる最中にいきなり短くなったりするんです。リール自体の重さも、ヘッドフォンで耳にぶら下がってるとかなり厳しい。クリップが付いていたんですが、コードリールよりも下で全く無意味でした。無理矢理クリップの位置を上に付け替えて、ジャケットの襟あたりに留めてリールをぶら下げるようにしたので、とりあえずなんとかなったんですが。
 小さなインナーイヤー型のヘッドフォンも、子供の耳には大きすぎるんですね。ちゃんとはまらないのでヘルメットを被る時にすぐ抜けてしまう。そのせいでなかなか出発準備が出来なくて、昨年は休憩場所から出発するときに何回も置き去りにされてしまいました。うまく装着出来ないのは子供に限ったことではなく、大人でも少しずれるだけですぐ痛くなるし、まず長時間には耐えられません。
 昨年のツーリング、たとえ集団に置き去りにされてもルートは知っていたので、私はそのうち追いつくからと焦ることもなかったんですが、事情がわからない娘はとにかく不安だったようで、途中からは休憩でもなかなかヘルメットを取ろうとしませんでした。タンデムツーリングを楽しむために買ったはずのものが、逆に不安のもとになっているようではいけませんね。やはりもっとちゃんと使えるものを手に入れなければ。
 しかし、例えば大手バイク用品ブランドの製品などは安くても2万円ぐらい。高いのになると軽く5万円を超えるものまであります。bluetooth通信のコードレス、骨伝導マイクってな感じでスペックはすごいんですが、10倍の値段はポンと出費できませんよ。
 それに、私の安物も本体は捨てたものではありません。単4電池2本の仕様で小型軽量、ライダー/パッセンジャーそれぞれ別々にボリューム調整可。AUDIO入力端子もあって、もちろんモノラルですが音楽聞いたりも出来ます。イヤホンマイクさえもう少しなんとかなれば、十分使えるものと思われます。
 
 というわけで、イヤホンマイクの改良に着手することになりました。無線用のインカムなどにバイク用として市販されているものもあるので、そのあたりから流用できないかと検討してみたんですが、どれもそう安くはないし、プラグなど加工しないと付かないものばかり。それなら最初から手作りの方が安上がりだし、ネタにもなるってことで…
 
 まずは必要な材料を調達します。仕事帰りに名古屋、大須に行って来ました。
 耳に入れるヘッドフォンよりも、薄いスピーカーをヘルメットにセットした方が被りやすいし耳も痛くならないはずです。ヘルメットの耳部分はだいたいどれも直径50mmぐらいでそう厚くないものなら入るスペースが確保されています。口径は大きいほど低音が出ますが、薄さを重視して36mmのスピーカーを採用。
 マイクは5mmと10mmのコンデンサーマイク。2種類あったのでとりあえず両方買ってみました。
 買ってきたパーツをコードで接続するわけですが、私のタンデムコミュニケータ、イヤホンマイクは3.5mmの3極プラグ、つまり普通のヘッドフォンと同じプラグが使われています。手持ちのヘッドフォンを繋いでみたところ、音は右チャンネルから聞こえました。つまりわざわざプラグとコードから準備しなくても、ステレオヘッドフォンの左チャンネルをマイクに付け替えてしまえば、どれでもすぐにイヤホンマイクとして使えるようになると思われます。
 ベースとするヘッドフォンは手持ちの不要品です。携帯用音楽プレーヤーをいくつか持っているのでヘッドフォンはその同数以上ありますが、プレーヤーは変えてもヘッドフォンは結局気に入ったものを使いまわしするので不要なものがいっぱいです。そういう死蔵品の中から、バラして改造しやすそうなものを選びました。
 構造を確認するため、問題のイヤホンマイクもバラしてみました。思った通りの単純な作り。私、別に電気に強いわけじゃないんで、回路図とか見てもよくわからんのですが、これを見るとコンデンサーマイクも単純に結線するだけで良いようです。
 邪魔なコードリールも簡単に外すことが出来ました。外したら普通にまっすぐのコードに。ボディから外せばマイクとスピーカーは好きな位置までコードを手で裂いて分離することが出来るので、これもベースとして使えそうです。付属のイヤホンマイクは2本ありますが、念のため1本は弄らずにそのまま残しておきます。
 ちなみにこのイヤホンマイク、マイクの横に付いてるマイクロスイッチはなんでしょう…?
 押してみてもタンデムコミュニケータは何も反応しないので、購入当初は何なのかわかりませんでした。これ、携帯電話の着信スイッチですよね。これとまったく同じ形の携帯電話用イヤホンマイクを電気店の携帯アクセサリコーナーで見たことがあります。どうやらそれをそのまま流用したようです。そうすると、自分でも市販のイヤホンマイクが流用可能なんでしょうか?
 てなわけで市販品を入手、テストしてみました。思った通り、そのまま普通に使えますね。マイクが離れているので付属のものより音質が良い。
 ただしコードの途中にぶら下がったマイクに防風は考えられてませんから、このままバイクで使うことは出来そうにありません。でも問題はそこだけです。これをベースとして改造すれば簡単に一本作れそうです。
 ちなみにこのイヤホンマイク、市販品とは言っても今の携帯電話はほとんどみんな平形4極端子なので、2.5mmの3極プラグなんてものすごく珍しい。実はこれ、100円ショップで見つけました。なのでもちろん税込み105円。タンデムコミュニケータには、3.5mmへの変換プラグを付ければOKです。こんなものがまだあるなんて、さすが中国製(?)
 
 上記3本のベースから、3タイプのイヤホンマイクを作成します。
 せっかくですからジェット用、フルフェイス用で作りは変えるべきでしょう。ジェットはマイクをアーム式にして、外に貼り付けたベースから口元に伸ばすのが一般的です。でもフルフェイスはアームだと入れにくいし、せっかく防風がしっかりしているのだから内側に直接マイクを固定してしまえばいいと思います。
 というわけで、
  (1) スピーカー + アーム式マイク
  (2) スピーカー + 固定式マイク
  (3) インナーイヤー型ヘッドフォン + アーム式マイク
 以上の3タイプとします。(1)が娘のスモールジェット用ですが、ここに写っていない妻のヘルメットもAraiのSZ系なのでそのまま使えると思います。(2)は私のフルフェイス専用。タンデムの時にSZ-Ram3を被ることはほとんど無いので(3)は無くてもいいような気がしますが、スピーカー部分に手を入れない分、簡単に作れるしトラブルの危険も少ないと思われるので、(1)が故障した場合の予備として作っておきます。
 スピーカーは購入しましたが、剥き出しのままでは使えませんね。スピーカーボックスを作ります。
 直径50mmぐらいの丸いもの、厚みは出来る限り薄く…イメージはあってもなかなかそういう材料は見つからないものです。何か無いかと近所のホームセンターを歩き回ってみたところ、こんなものを見つけました。網目になっているのがいかにもスピーカーという感じです。実際は何に使うものかさっぱりわかりませんが、たとえトイレ用でも新品なら問題なしです。
 裏蓋にピッタリの丸いプレートは水道関係の売り場にありました。これも実際どう使うものかは知りません。でも糊付きでスピーカーの固定も簡単に出来そうです。
 現物合わせをしたわけではありませんが、思った通りどのヘルメットにもサイズピッタリでした。こういう感じでスピーカーが入るイメージです。以前被っていたフルフェイスの中には耳に隙間が無いものもありましたが、現在家にあるヘルメットはすべて大丈夫です。
 より薄くするためと、ツバの部分が少し邪魔なので切り落とします。鉄鋸を使ってスライスしました。目の粗いペーパーで切り口を平らにし、最後に細かいペーパーで滑らかに仕上げます。
 マイクのアーム部分をどう作るかは結構考えさせられるところ。イメージとしてはフレキシブルパイプのようなもので、ある程度自在に動かせる必要があります。でも位置を合わせたら、風圧や振動でずれるようなものでは困るわけです。
 条件を満たす材料は、やはりホームセンターで見つけました。これは電気配線に使う10mm幅の平形ケーブルです。写真のように手で曲げるとその形のまま留まる。平形なので固定も容易です。
 アームをヘルメットの外壁に固定する台座はアルミで作ることを考えていましたが、材料が高価なのでボツ。家にあった木の端材を使いました。裏から短いタッピングで固定。
 先端に付けるマイクを保護するため、10mmのアルミパイプを付け、中にマイクが入る構造とします。
 
 まずは死蔵品のヘッドフォンを改造します。コードは途中で切ると被服を剥かねばならないので、ユニットの端子からハンダをこてで溶かして外します。
 このヘッドフォンはインナーイヤーではなく耳に引っかけて外から当てるタイプなので、元々30mmぐらいのスピーカーです。そのまま使えそうですが、20Ωでは音が小さい。買ってきたスピーカーは8Ωですから、それだけでかなり音量が上がります。
 付け替えたスピーカーをボックスの中心に置き、裏蓋を貼り付ければ出来上がりです。裏蓋にする丸プレートの糊分はかなり強力なので、ボンド等は必要なさそうです。スピーカーもしっかり固定されます。
 蓋をする前に、コードを出す窪みをボックスの横を削って開けます。コードは適当なところに留め金を付け、それ以上外に出ないようにしておけば、強く引っ張られてコードが端子から外れることはないでしょう。
 切って薄く加工したボックスですが、コンマ何mmか薄くなりすぎてスピーカーが入りませんでした。上面の編み目部分にわりと厚みがあったので、スピーカーが当たる部分を丸く削って対処してます。電動の先端工具を使いましたが、この加工はかなり手間でしたね。
 さて、反対側のヘッドフォンユニットも外し、マイクに付け替えるわけですが…
 10mmのアルミパイプに同径のマイクは入らないので、5mmのマイクを付けたいところ。しかし見事に失敗しました(汗)小さすぎるので、私の腕ではうまくハンダ付け出来ませんでした。そこでやむを得ず10mmのマイク採用。結局このような状態に。ここは少し無理矢理な策で対応します。
 これが一応完成したもの。黒いのは熱収縮チューブです。平形ケーブルに沿わせたマイクのコードも綺麗にまとまります。
 スピーカーボックスは編み目から中に埃が入りそうなので、両面テープでフェルトを貼り付けました。色が変?まあ手芸店で見つけた30円の端切れなんで。ヘルメットの中に隠れるからいいでしょう。
 パイプに入らないマイクですが、パイプを真ん中で切断し、前後にくっつけることで対処しました。固定はセロハンテープ(汗)でも熱収縮チューブでしっかり締まるので問題ありません。
 露出するマイクにはスポンジの風防が必要ですが、丸く切り出す技術はもちろんありません。そこで、パイプの先端部分に余裕を持たせ、スポンジを突っ込んで風防としています。
 台座の部分も太い熱収縮チューブで覆います。マイクとスピーカーの間がかなり長かったので、少しコードをまとめて台座の中に隠しました。
 このようにヘルメットの横に固定します。固定は糊付きのマジックテープで、取り外し可能とします。
 アームの長さは15cmぐらい。テキトーに切りましたが、うまく曲げれば口元にピッタリ合わせることが出来ます。写真は仮付けなので、実際にはもう少し上に曲げます。気休め程度ですが、シールドの内側に隠した方が風の影響は少ないでしょう。
 コードは後ろから出しましたが、台座が下を向くので前から出した方が良かったようです。台座から出るスピーカーのコードももう少し短い方が邪魔にならないでしょう。
 
 さて、次は105円のイヤホンマイクを使います。単純な作りですが、意外にしっかりしてます。マイクの感度も良いし、ヘッドフォンも結構付けやすい。これはこのままヘッドフォンを変えず、マイクも流用してアームを付けることとします。
 基本的にアームは1本目と同じ構造にしますが、このマイクは6mmぐらいなのでアルミパイプを切らなくても中に入ります。遊びを無くすためにフェルトの端切れを巻き付けました。固定は同じようにテープと熱収縮チューブで。
 コードはちょうど良い長さになるまで手で裂きます。必要以上に裂けないよう、台座の中にホッチキスで固定。
 2本目はアームと同じ側にコードを出しました。思った通り、その方がすっきり仕上がります。
 
 2本目は加工が少ないので簡単に仕上がりました。残る一本、固定マイクのタイプに取りかかります。
 ベースはタンデムコミュニケータに付属のイヤホンマイク。耳の方は元のヘッドフォンユニットを外し、1本目と同様のスピーカーに。マイクも付け替えるつもりでしたが、ヘッドフォンと分離してみると余計な雑音は入らなくなりました。これもマイクはこのまま流用することにします。もちろん不要な着信スイッチは切除します。
 フルフェイスの場合はチンガードの裏側、口元に貼り付ければ良いでしょう。ベースにホッチキスで固定し、スポンジの風防を貼り付けます。はさみで切って作った風防、かなりいい加減ですが、フルフェイスなら中に隠れるので問題なし。
 私のフルフェイスはチンガードが開閉式なので、普通のものよりも口のあたりに余裕があります。それでもあまり高さがあると顔に当たるので、ギリギリの厚さまでスポンジを切り落とします。あとは両面テープで借り付けして、邪魔にならないちょうど良い場所を探ります。
 しかし、これは大失敗。チンガード裏側の黒い部分はプラスチックというか、柔らかいゴムのような材質ですが、表面が粗く加工されており、粘着テープの類は一切貼れませんでした。台座を貼り付ける方式は使えません。
 そこでマイクの構造を大幅に変更。こういう感じにしてみました。
 クリップはこのイヤホンマイクに元々付いていたものを流用しています。そこに短いアルミパイプをテープで留め、マイクを中に。風防はアーム式マイクと同様、先端にスポンジを突っ込みます。これももちろん熱収縮チューブで仕上げ。
 ブレスガードの部分に挟んで下を向ければ、マイクがちょうど口元に来ます。下を向いているので鼻息が入ることもないし、ヘルメットの中でも特に風の影響が少ない場所なので、風切り音の心配は皆無だと思います。
 
 一応これで3タイプすべて完成しました。真っ黒でいかにも手作りの見た目はあまり良くありませんが、3本作っても材料費2000円以内に収まっています。5000円そこそこのタンデムコミュニケータの改造費としては妥当でしょう。
 
 さて、実際に使用してみたところ…
 耳のスピーカー採用はやはり大当たりです。プラスチックコーンの小さなスピーカーユニットなので多少シャキシャキ音が気になりますが、明らかにヘッドフォンより聞きやすい。薄く仕上げたスピーカーボックスはヘルメットの耳のスペースにすっぽり収まり、埃進入防止のフェルトで耳当たりも良くなっているのでまったく違和感なし。あまりにも自然に収まっているので、ウチの娘は最初スピーカーがあることに気付きませんでした。長時間でも痛みが出る心配はなく、疲れるようなことは皆無です。
 以前の一体型イヤホンマイクと違って、停車時の会話では雑音は限りなくゼロに近い。感度が良いのでエンジン音は拾いますが、うるさく感じるほどではありません。問題の風切り音ですが、娘のスモールジェット+アーム式マイクはシールドが小さいので、走り出すとやはり少し風の音が入ります。でも決して聞き取れない状態にはなりません。かなりのスピードで走っている時も、トンネル通過中の轟音の中でも普通に会話可能でした。
 先端にスポンジを突っ込んだだけの風防、実は接着などしていなかったため、走行中に抜け落ちてしまいました。その後風切り音で少し聞き取りにくくなったので、意外にもちゃんと効果があったことがわかりました。口元にボンドは少々気になるので、パイプの内面に両面テープを少し使うのが良いでしょうか。
 私の方のクリップマイクは、風の音は全く入らないそうです。何km/h出しても同じとか。でも声はよく入るので、つぶやくようにしゃべるだけでちゃんと伝わります。問題があるとすれば、開閉式のチンガードを開けっ放しで走れなくなったことぐらいですね。シールドは開けられるので不都合はありません。
 ちなみにこれに付いてるオーディオ入力端子、プレーヤーを繋げば2人で音楽を聞きながら走れるんですが、他の使い道もあります。音楽プレーヤーの代わりに携帯電話、もちろん携帯でもプレーヤーになるのでごく自然なことですが、直接繋がずこういうマイク付きのコードを介せば、走行中も自動着信で電話応答出来ます。相手の声は2人で聞けますね。
 携帯や無線を繋ぐ機能は本来高いものにしかありません。5000円程度の安物でも、工夫次第でなんとかなるものです。

写真・文 : 河村 敬


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