File24 載せられる旅

 年1回10月に行われる、行きつけのバイク屋の一泊ツーリングに今年も参加してきました。基本的にソロ派ですが、たまには大勢で走り、遅くまで飲んで騒ぐのも楽しいものです。

 土曜日の朝、店に集まり、宿を目指して片道230kmほどを走るツーリング。昔より参加者は減りましたが、今年も125から1300まで多種多様なバイクが集まりました。

 みんなそれぞれ、それなりに腕のあるライダーたちです。台数が少なくなり全体が把握しやすくなったため、CBR600RRで先頭を引っ張る店長のペースが以前より間違いなく上がっていますが、ビグスクもオフ車も普通に同じペースで、いやそれ以上に?時にはワインディングでレプリカやスポーツネイキッドを追い回しながら進みます。マシンの違いによるハンディなどほとんどありませんね。
 ただ、一泊ツーリングとなれば、宿に泊まる場合でもそれなりに荷物が増えます。そこにはマシンの違いが大きく影響しますね。私のファンデューロはいつもタンクバッグ+リアバッグ装着で、泊まりでもリアバッグの大きさを変えるぐらいで対処できますが、元々荷物の積めないレプリカなどはそうはいきません。みんなデイバッグやボストンなどを肩に、かなり無理して集合場所まで走ってきますが、その状態で長距離は厳しいでしょう。
 そこで活躍するのがワンボックス。この一泊ツーリングの時は、伴走車としてハイエースを走らせます。私は他に理由もあってバッグ類を外しませんが、荷物はハイエースに積み放題なのでみんなほとんど空荷にして走ってます。
 元々はそういう目的ではなく、バイクで行けない子供たちなどを運ぶため。今回も店長の娘、その友達、ウチの娘x2が便乗しました。運転は公道用バイクを持っていないレーシングチームのメンバーが担当。他にも温泉と宴会だけを目当てに4輪で現地集合するメンバーが何人も居ます。
 店所有のハイエースは、ずいぶん型古となった100系のスーパーロングハイルーフ。新車として購入当時に私もよく運転していたので、最近久々に乗ってみて、ン十万kmを経て相当ガタが来ているのがよくわかりましたが、圧倒的な荷物スペースの広さは当たり前ながら健在です。
 極端なすり抜けなどをされなければ、4輪でもバイクツーリングについていくことは可能だと思いますが、動力性能に劣るノンターボディーゼルのワンボックスでは無理。それでも決まったルートを通れば休憩ポイントで落ち合えるし、今は携帯電話でどこでも連絡が付くので問題はないでしょう。
 今回、唯一の女性ライダーが帰路の途中で砂利に乗って転倒し、怪我と精神的ダメージで走行不能となったため、エマージェンシー用のトランポとしても活躍。バイクの1台や2台は楽勝です。転倒するような走りは控えた方が良いですが、もしもの時に対応できる体勢は安心感がありますね。
 室内高164cmのハイルーフは、背の高いオフ車もミラーを外さずに載せられる優れものです。大きなファンデューロだって簡単に…
 
 …あ、私は転けてませんよ。突然の電気系トラブルで動けなくなりました。予測不能なトラブルは仕方ないですね。単独のツーリングなら?対処する方法が無いレベルではありませんでしたが、少しの押しや大幅な時間のロスもなく帰ってこれたのはハイエースのおかげです。壊れたのがこの日で良かったなというところでしょうか。

写真・文 : 河村 敬


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