行く手を阻むもの
しばらく忙しかった。ほとんど走ってなかった。
やっと仕事が一段落して、出かける予定を立てた。土曜日の休みなんて何ヶ月ぶり?
・・・のはずだったが。
急に予定が変わって、土曜日に講習を受けろと。それも前日にだよ。
そんな風に仕事に阻まれて予定は急遽中止。もはやいつものことで・・・それとて昼には終わって解放されたのだけれど。昼飯食ってだらだら・・・としていたが、天気は良いのさ。
今から出かけるか・・・
冬の声が聞こえてきている。日暮れは早い。
時間があれば林道走ろうとか、温泉行こうとか。考えるまでもなく辺りは暗闇に包まれる。
昼から出てきて日帰りするはずは無いわな。
翌朝。気温は下がったが天気は?
空を見上げようと窓に近づいたら、窓に当たった眼鏡が床に落ちた・・・なんでやねん・・・
・・・折れてどうする・・・
さて困った。車ならサングラス掛けてでも走れるがバイクでは持ってきていないのだよね。
コンビニで瞬間接着剤を買ってくっつけてみるが、どうにもダメ。
しばらく悪戦苦闘したがあきらめて、バンドエイドで貼り付けて仮止め。まあそこはヘルメットの中だから落ちはしない。
思わぬ事で時間を使ってしまったがこのまま帰っては何をしに来たかわからん。林道行くぜ林道。
林道標識はなんだか×がいっぱい書いてあるが・・・
「通行止め」とか書いてあるゲートは開いている。だから行く。
多少荒れてはいるけど、別に何も支障は無かった。
・・・が。
奥のゲートに阻まれた。
というわけで戻りますよ。
そろそろ雪の降る頃ですね。空がなんとなく雪雲に見えてきた。
もうすぐ雪に阻まれて山は走れなくなる。
今度はこっちへ行ってみましょうか。
たどり着いたら温泉だった。営業時間にはまだ早い。
まあこの気温ではバイクで風呂というわけにはいかんし。
朝からトラブルで時間を費やしたので、次の林道へ行くにはこの峠を越えるしかなさそうだ。
もともと通れる確率の低い林道の峠。ここはひとつの賭けに出る。
途中、通行止めの看板が。やはり無理か・・・
しかし、写真を見る限りバイクなら通れそうな案配だ。どうせ回り道したって時間的に無理なんだから、ダメもとで行ってみるか。
・・・やはりダメでした。がっちりしたゲートが完全に行く手を阻んだ。
しょうがない、こんなときはあきらめてさっさと帰るのさ。
阻まれたままで済ますのも何だ。
後日別ルートから、行くはずだった林道へ。
・・・崖崩れだったり工事だったり・・・
行く手を阻むのはこんな風に自然の仕業によるモノが多いのだ。まあそれはしょうがないわな。
ただ・・・
こういうことに阻まれるということも、時にはあるわけで。
下調べもなく林道へ行ったら、ラリーで閉鎖中だった・・・
我々もラリーに出ることはあるので、これには文句行ってもしょうがない。ただ地元の人は納得いく人ばかりでもなく、係員の制止を振り切って入っていった人も居たようで。自分の山に仕事のために入って何が悪い!ということで。
でもいきなりこんな風に横っ飛びで来られたら大変だからねえ・・・
彼らにとっても同じ事・・・だね。
そんなわけで今年最後の林道も、行く手を阻まれて終わったってこと。
まあ、来年があるさね・・・
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