バイクを車検に出しました。
ある日のこと。バイク屋から電話。
「いくつか問題がありまして・・・」
まあ、年式が年式なので問題もあるわな。
「フレームが折れてます」
エンジンマウントが折れているということ。
左側ということで、このバイクは自分も前オーナーも右に転けただけなので、金属疲労の様ですね。
悪いことにその部位は、鋳物を溶接してあったのでした。
このフレームは完全なクレードルフレームではないので、ダウンチューブは外せる構造です。しかしもうすでに部品はありません。
そこで、修理です。完全にまっぷたつになっているので、開先取って溶接するのが手段ですが所詮鋳物なので強度は出るかどうか。あるいは別の部品を新たに作るか。
「どうします?」
『どれくらいかかりそうです?工数的に』
「1日かかると思いますので5〜6万はかかるかと・・・」
私も本職は一応機械屋さんですので、それぐらいの加工は出来ます。が、そんな時間は取れません。何よりばらす場所がない。10万以上となると考えますが、5〜6万なら任せてしまった方が早い。
斯くして予定より時間がかかって修理完了。引き取りに行きました。
結局、新たに鉄板でマウントを作り直してもらいました。その方が溶接強度が出るからです。
折れた部品はもらってきました。
断面を見ると、これは最近折れたと見られる箇所はほんの一部で、面積の大半は折れてから時間が経っている様です。基本的にドゥカティのエンジンはダイヤモンド式に吊す構造が多く、このフレームもそれが中心。ダウンチューブの分担が少なかったのか、折れたまま気づかずに使っていたわけでした。昨年はまだ折れていなかった様です。
作り直したマウントはしっかりと溶接されています。
まあ、十分に強化した、というところで・・・