第34回 国道476号線
敦賀の町。ここは関西・中部から北への玄関口としてなじみの深いところです。
ここから福井県の南側をたどるルートが国道476号線です。
国道8号から分岐して入ります。
このルートは今庄までのメインルートとなっているので、整備の良い道路です。
敦賀を出てすぐにJR北陸トンネル。
この先国道を進んでいくと、斜坑入り口などがいくつもあります。
このあたり、高速道路が複雑にからみあうあたりです。ここで上下線の配置がひっくり返っています。
山岳故に思い通りのルートが描けなかったという事情からですが、おもしろい区間です。
かつては超えられなかった区間が、木の芽峠にトンネルが出来たことで楽に超えられるようになりました。古いツーリングマップルには載っていませんからまだ新しいトンネルです。
今庄はそばの町。この日はスキー場を利用して今庄そば祭りが行われており、大勢の人でごった返していました。バイクでも進めなかったのであきらめておなじみの蕎麦屋でおろしそばをいただきます。
この地域の蕎麦はこのおろし蕎麦が主流と言えるでしょう。太めの田舎蕎麦に辛み大根。つゆをぶっかけで。つゆが少し大根に負けるのが残念。
今庄のあたりは国道365号線と共用区間でしたが、ここで分かれます。
なんだか読みにくい地名が続きます。
この区間はのどかな風景が広がります。車の通行が少ないのは、現時点でこの道が通り抜けできないからです。
地図上の最奥がここ。町に入ってみますがすぐに行き止まり。
右手に道がありそうなので行ってみますが・・・
林道となります。今庄池田線とありますから、これが国道になっていく可能性が高いのではないでしょうか。
進入禁止と有りますが、何もないのでちょっと入ってみました。カーブを曲がったら終点でしたので入る意味はまったくありません。
道ばたの小公園で一休み。子供の像が不気味です。
通り抜けられないので一旦戻って迂回します。
迂回のために最短のルートを選びました。県道ですが、峠付近はダートが残っています。そこそこ走れますが通行量もそこそこあるので注意が必要。
ここで国道476号線に戻ります。ルートは直進ですが、右側に末端部があるので入ってみます。
通行止めとありますが、正確には通行不能なのです。
舗装がとぎれました。ここが現在の最奥でしょう。
2本の林道があります。もちろん入ってみます。
左右ともに結構奥が深く数キロにわたりますが行き止まり。ルート的には左側、峠に入る前に前方が少し開けていますからここにトンネルが掘られるのではないかと予想します。現時点でこの国道が全通できていないのはこの区間を残すことになりました。
木の芽峠は敦賀〜今庄のルートとして整備されましたが、この区間が急がれる理由があるのかは予測しにくい。全通には少し時間が必要かも知れません。
池田町で国道417号線と交差。このあたりはかつてのツールド福井ルートですからおなじみです。
国道476号線は大野へ向かいますが、標識は国道を指定せずに県道直進となっています。
この国道はここから峠越えの狭い道となり、大型車は通れなくなります。
まあ酷道というほどではありませんが・・・
峠のトンネルを越えると大野の町まで下るばかりです。
国道158号線と交差します。
この先町中に入っていきますが、ルートが見つけにくくなります。
北陸の小京都・越前大野。
駅はJR越美北線にあり、便はよくありません。
町には古い町並みや水路があって落ち着いた雰囲気。
国道157号線に合流、ここで終了ですね。
国道の旅としては(本道ではないですが)ダートも走れて、のんびりツーリングには良いのではないでしょうか。
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