MOTO CAFE OSAKA
大阪インテックスで行われるモーターサイクルショー。
今年もオフロード系車両を重点に見ていきましょう。
BMWの大型オフ車、HP2です。
R系の水平対向エンジンによるもので、初期のGSの味わいというところ。
軽量化されているとは言え、R系の車両が日本の林道にベストマッチすることは無いでしょう。R系GSはツアラーとしての意義が高いですが、このHP2はどういった用途で使われるでしょうか。
BMWの新しい系列、Gシリーズは旧F650の後継です。Fシリーズはもう少し大きいロード車両になりました。
この車両はモンゴルチャレンジ仕様車で、競技用のセットアップがされているものです。
HP2とG650Xによって、BMWはかなりオフに振ってきています。
G650のエンジンはF650のものをベースにパワーアップを図ったようで、53psとされています。発売は4月21日。会場では「遊べそう」という声が多く聞こえましたが、私にはとても遊べる車体ではありません・・・
ちなみにこの競技用車両、すごくシートが高いです。つま先しか着きません。このまま公道仕様になったらとても乗れないなと。標準仕様車はこんなこと無いでしょうが。
これはG650のモタード版ということになるのでしょうか。いや、F650時代のSTやCSの様なロード車両というところでしょう。落ち着いた感じで悪くないですね。
個人的には、F650は初期の軽量ツアラーモデルの印象ですので、徐々にオフ傾向を強めたGS〜G650のラインは使いこなすことの出来るウデが必要になっているのではないかと思えます。
一番目をひいたのはこれです。ドカティのハイパーモタード。
一般的にモタードはオフ系車両をロード風味にしたもの。しかしこのハイパーモタードはロード系からの派生ということになります。もともとドカティは軽量ですので、こうした車両に仕立てても違和感は全くありません。最高レベルに格好良いです。
これをベースにオフ化したらおもしろいものになるでしょうか。現代版のエレファントが作れるかもしれません。
KTMは950LC8の大型エンデューロ車両などを展示。
これもまたとても日本の林道では乗れそうにありません。
このところの傾向として、こうした大型エンデューロ車両が多くなってきています。日本では向かないと思われるので、日本のメーカーが国内向けで同様の車両を作る可能性は低いと言えそう。
ビューエルのユリシーズは大型デュアルパーパスと呼んで良いものか。大きく重そうなVツインエンジンはハーレーから派生したもの。
ポジション的にはオフロードには向かないと思いますが、どうにもならないものでもなさそう。ツーリング車両として考えるのならばおもしろそうです。
最大の目玉は、ヤマハWR250Rでしょう。
エンデューロ仕様車のWR250Fをベースに公道仕様車に仕立てています。逆輸入でプレスト等が販売していた公道仕様WRに比べるとおとなしくなっていると思われます。
排ガス規制で、オフ車は絶滅の危機に瀕しています。小排気量車が生き残って行きにくい環境となってきています。旧来のエンジンを使用した車両は、対応できずに絶版となるか大幅にパワーを落として行くかのどちらかになるでしょう。
もちろんWR250Rも今出てくると言うことは排ガス規制に対応しているものでしょう。レーサーのエンジンで、排ガス対策にパワーを絞っても余裕があるからこそではないでしょうか。他社の対応が注目されます。
スリムな車両でツーリングには向かないか。エンジンは定評があります。トライアル車にも使用されているなど、チューニング次第で公道にも対応できるものになっていると期待します。
こちらはWRのモタード仕様。国産モタードとしてはトップクラスのパワーがでしょうから期待が高い。
ショップ系も多く出展しています。こちらはレアルエキップ。ナンカイやオートリメッサも出ていました。
やはりイベントには欠かせませんね〜。最近はキャンギャルの露出度が高い。
もはやこちらが主目的の人たちがたくさん来ています。皆さん高級一眼レフを手に、一番良いポジションを確保しようと必死です。
私もデジタル一眼を持って行ったわけですが、内蔵フラッシュに高倍率ズームなんていう素人装備は押し出されます。気合いの入っている人たちの装備は凄い。プロ用カメラに白い長いレンズなどなど。入場料だけでモデル撮影出来る様なモノですから。
表では、トライアルバイクによるショーが行われていました。
ウイリーしたり飛んだり。これはこれで楽しいイベント。
しかし本当のトライアルのおもしろさとは違うような?
今年はこんな感じで、目玉車両も少なく寂しいものでした。
だんだん軽量車が無くなっていきます。各社もそれを打開するだけのメリットがないのか、新しい動きはまだの様です
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