最近、乗るよりも弄っている時間が長くなってきたバイク。
特にトラブルで修理しているわけではなく(まあそういうバイクもあるんですが・・・)弄ることが目的で弄っているというわけ。
ノーマルで乗っていた時代もあった。昔乗っていた同形式の車両は最後までほぼノーマルを保っていた。しかし、その後ほかの車両を経由して再び乗ることになった現在の車両は、買った直後からいろいろと手を入れ続けています。
まずは以前紹介した足回り。フロントサスをMXレーサーRMの倒立に変更。
これはインターネットオークションで手に入れたものです。この様なものは、一般のショップではなかなか入手できません。高いか安いかはこの際問題外で、市場に出ていないものが出てくるのがオークションの魅力。
オークションを見ると、SJ45系の正立サスが数多く出てきます。同様に換装した例が多いのではないか、そしていらなくなった元の足を処分しているのではないかと思われる。
この倒立はDR250Rに合わせてスペシャルチューニングを施したものですから、そのまま同型車に載せ替えることが出来ます。そんなわけで、元の正立サスペンションは売らずに残してあります。
最初にオークションで入手したのは実はキャブレターでした。
排ガス規制の厳しくなる以前の初期のSJ45系エンジンは、ミクニのTM28SSという強制開閉式のキャブを採用しています。チョークも含めてバタフライバルブが一切無く、抵抗の少ないキャブで性能に定評があります。またその構造から口径が変えやすく、いくつかの仕様が存在するキャブです。
その中で、輸出レーサーモデルのSJ44系DR350には、TM33SSが採用されています。DR250Rの28mmに対して33mmの口径。筐体は同じですから、ほぼそのまま載せ替えることが出来ます。車体構成上いくつかの部品が異なりますが、取り付け互換がありますから組み替えることは簡単です。
ただし口径がかなり大きくなるので、セッティングはよりシビアになります。場合によってはTM28SSとの相互載せ替えで使用状況にあった選択をします。TM28SSは人気が高く、売り出せばすぐに高値で売れますが、自由度のためには手放せません。
吸気側を変えたら排気側も変えたくなりますね。ノーマルに対しバランスが崩れているわけですから、補正してやりたいわけ。
最初にサイレンサーを交換。OZワークスのGL仕様で、セッティングが決まってくると音は静か。なによりしっかりした作りと軽量が魅力です。
さらにふん詰まり感をなくすために、エキゾーストも交換します。DELTAのフロントパイプはノーマルより肉厚が薄く、少し曲がりがゆるやかになっています。大きな差は無いのですが、フロントパイプ+サイレンサでかなり力感が違います。数値上はどうかわかりませんが、体感の差は重要です。
サイレンサーは使用することで劣化していきますし選択の自由度が限られますから、新品を購入しています。フロントパイプはそもそも市場に数が少ないですからこれも新品です。
買って最初に変えたのは実はハンドルでした。低めのEDレーサーに乗っていたために、ノーマルの高いハンドルが合わなかったのです。
RENTHALで一番低いGアルバーチンモデル。アルバーチンはスズキに乗っていましたからイメージ的にも間違っていないでしょう。
ノーマルのハンドルは売り物になりませんから残ってます。ノーマルに戻すことはまず有りませんが。
他にもステップやスプロケットなどは交換していますし、低車高から標準に変更したのでスタンドもあります。シートも貼り替える際に予備を購入しましたね。前足を変えたときにブレーキも変わってますから・・・
結構な数の部品が有るのですよ。
そして極めつけがトップの写真。
そう、エンジンです。
現在のエンジンはまだ15000km程度で全然問題有りません。なぜエンジンなど持っているのかというと、一時バイク雑誌などでも話題に上った300cc化を考えたからです。
250cc専用設計のSJ45で排気量アップはリスクが伴いますから、スペアエンジンを入手してそれをオーバーホールがてらボアアップしようとしたわけですね。
しかし、その計画はお蔵入りになりました。
250ccのままで十分に魅力ある状態になってきたからです。吸排気系の交換およびセッティングの煮詰まりとギヤ比の選定で排気量アップの必要を感じなくなったことで、あえてリスクを負う必要がなくなりました。なにより250ccを超えてしまうと何かと問題がありますから。
エンジン、キャブ、マフラー一式、前足一式、ハンドル、シート、その他もろもろ・・・
もう一台出来てしまいそうですね・・・
ということで。
ついに買ってしまいました。フレームです。書類付きでナンバー登録可能。色とフレームナンバーから、初期の95年型ですね。
サビは当然ありますが特に問題のある変形等はありません。ステム周りはしっかり清掃の必要がありそうです。
そしてスイングアームも。リンク付きのが落とせなかったのでリンクは別途買わなければなりませんが、いざとなれば他の車両のリヤサス使用(たとえばKTM等のWPとかね)で、ワンオフでリンク作れば、とか。
・・・ええ、もう一台作ろうとしてますよ。
バックヤードビルダーという呼び方があります。裏庭で自動車やバイクを作り上げて楽しむ人たちのことです。
バイク、特に軽量なオフロード車ですから作業も楽ですから、裏庭から出発してみましょうか。