世の中省エネが叫ばれています。ガソリンも高いですしね。
特に夏場は電気の節約をするように、と。
バイクもそれは同じで・・・
古い車両はとかく電気系が弱い。発電量そのものが少ない車両が多いのです。
この車両、エンジンをかけずにブレーキとウインカーを点けるとこの状態。10Vほどしかなく、もちろんヘッドライトは消灯です。常時点灯の回路だと非常にやばいことになります。
ヘッドライトは35〜60Wですが、ブレーキもウインカーも実は20W以上あります。ウインカー前後とブレーキで70W近い。それを少なくできれば、電気容量は十分に足りてきます。
そこで、それらをLED化することで省電力をはかってみます。
まずはブレーキ。この車両はこのタイプのソケット型です。ウエッジ型の場合もあるので間違えないようにしましょう。
ブレーキ/尾灯は、2段階の明るさになります。ヘッドライト点灯時に尾灯として、ブレーキ時には明るく。
LEDバルブの場合は、LEDの数量で明るさを変えています。このバルブでは尾灯用に4個、ブレーキ用に10個。さらにナンバー専用が2個。
交換は差し替えるだけですから何の問題も無し。点灯チェックも行いましょう。
続いてウインカーです。ウエッジ球の場合は端子の極性が決まっています。電球はどちら向きでも点きますが、LEDは逆向きでは点きません。
「発光ダイオード」というぐらいで、ダイオードですから1方向にしか電気は流れないのです。
LEDは光が強いので、色つきのものでないとレンズの色を活かせない様です。ウインカー用は黄色いものです。
ウインカーの場合、そのままバルブ交換だけではダメなのです。
一般のウインカーリレーは、流れた電気の容量でON/OFFされます。ワット数が変わると点滅速度が変わります。
LEDは容量が小さすぎるので、点滅させることが出来ません。
そこで、ICを用いて強制的にON/OFFさせるデジタルリレーを使います。デジタルは電球でも大丈夫。ただし、ICによるもので無接点ですから、おなじみのウインカーの「カチッカチッ・・・」という点滅音は出ませんから多少違和感を感じます。
さて、前後とも交換して・・・と思ったら。
なんとこの車両、前後でウインカーバルブが違います・・・
後ろはウエッジでしたが、前はソケットでした。しかたないのでソケットのものを入手します。
が。
電球と違って中に基盤を組み込んでLEDを付けている構造上、あまりうまく組み付いていないものがあるようです。ソケットは捻って付けるので、こうして破壊してしまう場合がありますから注意しましょう・・・なんせ高いですから・・・
ウインカーリレーが変わったためか、メーターパネルのウインカー表示灯が点灯しなくなりました。
ないと不便なので、LEDインジケータを買ってきました。これを2個取り付けてウインカーと繋げば出来上がり。
さて、これだけの変更でどれぐらい変わったか。電圧計は10.5V以上を指しています。この域での0.5Vは結構大きいので、これだけの違いでもバカに出来ません。
工作そのものは手軽ですが、費用はかなり必要です。バルブが2500〜3500円、リレーが3500〜4500円。2万円近くかかるので、電気が余っている場合は必要ないかな・・・