File53 King of Seat

 以前、「二輪車強化工房」でシートの話題を取り上げています。おさらいをすると、ジェベルXCのシートが、幅があって快適であることがわかりました。
 ただし、DR250Rとタンク形状が違うのでそのまま取り付くことが出来ないのです。
 そこで、DRのシートをベースに、ジェベルのシート以上の快適性を持ったシートを作ることに。

 シートの改造は素人でも出来無くはないですが、専門家によるものも試してみたい。
 そこで、海外ラリーなどで多く使われている「野口装美」さんにシートの製作を依頼しました。

 同社では、様々な要望に対応できる素材があります。表皮、スポンジなどいろいろと対応してくれます。
 webサイトから見積依頼が可能で、宅配便による受け渡し、支払いも代金引換宅配で可能です。

 今回は、オフロード車両のDR250R、デイツーリング用途ということで、
  *表皮はレザーとする。
  *特殊な吸収素材は使用せず、やわらかめのスポンジで。
  *形状は、実績からジェベルXCに準ずる。
  *シート高は10mmほど上げる。
として仕様を定めました。



 このように、細かく仕様を書き、シートに同梱して送ります。
 希望の形状が決まっている場合は写真やイラストをつけて具体的にします。

 どの様にして良いか解らない場合は、細かく打合せを重ねましょう。基本的に土日休みですから平日になりますが、本来は車両持ち込みで訪問したほうがよりよくなると思われます。

 納期は約2週間です。



 そして、出来上がってきたのがこのシートです。
 色は黒/灰で実はジェベルXCと同じ。メーカーロゴの箇所には「NOGUCHI」の文字が誇らしげですね。



 さっそく並べて検証です。右:ジェベルXC、左:ノーマルDRと比較すると、両方の融合した形状であることがわかるでしょうか。長さはDR、幅はジェベルです。



 肉厚を10mm上げたことで、着座位置から後方が高くなっています。
 足つきへの影響を少なくしながら、長時間走行時の快適性を考慮したものです。



 わずか10mmですが、タンクとの一体感が増しています。ハンドルからタンク、シート、フェンダーへのラインが比較的まっすぐになっています。

 このシートで1日のツーリングを行いました。
 固くなく、沈みすぎない。底付きしないので、腰にも尻にも優しいよくできたシートに仕上がっています。林道を多く走りましたが、ほとんどシッティングで走っても大丈夫でした。



 柔らかくしているので、長時間使うと少しスポンジがへたります。着座位置には皺が出来ていますが、時間と供にもとにもどります。

 基本的にメーカー純正と同レベルの耐久性とされています。雨の中ぬらしてしまっても浸水はしていません。特に取り扱いに気を遣う必要がないでしょう。

 このシート、今回の仕様で42000円の改造費用(送料別)となりました。
 決して安くはないですが、この出来上がりはそれだけの価値があるという評価をします。

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