第二十二回 ＨＯＮＤＡ ＸＲ２３０
中間排気量、と聞いてどのぐらいの排気量を思い浮かべるでしょうか。最近のロード車なら６００ｃｃクラスでしょうかね。
華やかなりし頃のオフ車ならば、２００ｃｃといったところだったでしょう。
ヤマハの先代セローは、２２５ｃｃという中途半端な排気量でした。このメーカーは好きですね、こういうの。ＬＡＮＺＡも２３０ｃｃでしたしね。カワサキにも２２０ｃｃなんかがありましたか。
で、その中途半端の大元とでもいうようなセロー対抗として、ホンダも２３０ｃｃを出していたわけです。それがＳＬ２３０。
ＳＬ２３０は、セローの小ささというか、扱いやすさをターゲットにしていたのでしょうか。何か中途半端な存在だったように思います。
セローは２５０ｃｃになって今春新発売されましたが、ホンダはＳＬをベースに同社の主力オフ車の名前を冠した「ＸＲ２３０」を発売しました。
ＸＲ４００モタードと並ぶＸＲ２３０。見た目の車格はほとんどかわりません。
デザイン的にも空冷ながらシュラウド風のタンク形状になっていたり、最近の流行の前後フェンダー形状としています。
エンジンは２３０ｃｃ、これはＳＬからの転用ですね。というか、ほとんどのパーツがＳＬからの転用ではあるのですが。
エンジンはシャープさこそ感じませんが、これでなかなか力はあります。ＳＯＨＣでセル付き。
細いタイヤ。１２５ｃｃクラスと同等となっているようです。サイズ的には豊富ですので、選択にはこまらないでしょう。
ブレーキは前後ディスクブレーキとなっています。今時あたりまえですが、この手の中間排気量車にも装備されているのは評価できますね。
フロントフォークは正立です。凝った物ではないようです。
メーター周りはＸＲ２５０あたりと変わらないでしょうか。
ハンドルもＳＬからの転用でしょうか。となると、ハンドルバーを付けない方が良いのでしょうか。
乗ったのは自動車学校のコースですからオフ性能はわかりません。最初、２３０と気付かずに乗っていました。ＸＲ４００からの乗り換えでもパワー不足を感じなかったのです。ＸＲ２５０だと思っていましたから。それぐらい、パワーは十分であるということでしょう。
車体はスリムで足つきも良く、取り回しも当然軽いです。ツーリングバイクにするには少し不足を感じそうですが、オフロード主体で使うのならこの車両はなかなか良いのではないでしょうか。
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