File55 ハンドルガード

 オフロードバイクに転倒は付きものです。
 たいてい軽いので、転倒してもほとんど壊れないし、傷等つきにくいのですが、万が一壊れると大変困るモノが何点かあり、中でも操作系のレバー類は特に大事ですね。
 レバーを守るためにハンドルにガードバーを取り付けることがあります。メーカー市販状態でもブッシュガードが付いていたりしますが、ほとんどは両端が開いたもので衝撃への防御効果は望めず、木や草、飛び石を避けるためのもの。転倒対策にはしっかりとしたガードが必要になります。



 純正のブッシュガードが付いている状態で転倒したとき、ブレーキレバーを曲げてしまいました。しばらくはレバー類の予備などを持ってツーリングしていましたが、大関モータースポーツから出た「Oh!ガード」を取り付けてみました。
 これは、純正のハンドルガードに、ハンドルバーエンドからアルミのガイドを渡してつなぐもので、アルミガードは連結していないのでプラスチックのブッシュガードと合わせて若干の柔軟性があります。転倒したときにハンドル自体への影響を少なくする効果が期待できます。
 こんないい加減に見えるものではありますが、これを付けてから転倒してもレバーへの影響はありません。十分に効果はありました。



 よりヘビーな使い方には、「バークバスター」と呼ばれるアルミのガードをハンドルバーエンドと三つ叉のクランプ近くに固定するものがあり、それにプラスチックの風防を取り付けるものがかつての主流でした。
 ACERBISは、アルミのガードと一体成形したハンドルガードを発売しました。「RallyPro」がそれです。ちなみに先代の「Rally」にはアルミが入っていませんでした。
 これはスタイリッシュでしたが、実は結構アルミが弱いということがわかりました。ある日、アスファルト道路でバイクが勝手に転けました。ライダーが乗っていませんでしたからそのままの落下荷重がかかり、RallyProは曲がってしまい、クラッチレバーと干渉して大変困りました。



 そして、最近お気に入りがこの「RallyPro2」です。
 これは、全プラスチック製です。以前のものと比べて材質が変わっており、柔軟性があります。プラスチックですが、骨状に芯を作り込んであり、ハンドルへの取付はアルミのモノと同じです。
 このガードは3個使いました。まずはEDレーサーのフサベル。ある日、大転倒しました。右のグリップにあるスイッチが壊れるほどの衝撃があったのですが、ハンドルガードは風防の部分が割れてしまったものの骨はうまく衝撃を吸収しており、ハンドルバーもレバーも無事でした。
 次に大型車のエレファント。ガソリンほぼ満タン、210kg以上あったでしょうか。アスファルトで走行中に転倒しました。フロントロックから掬われるように完全に横倒しになった車体は、全荷重をステップとハンドルガードで受け止めた様です。他のどこも接地した形跡がありません。その時も、割れることさえなく、先端が削れただけでした。もちろんハンドルもレバーも無事です。

 そうした経験もふまえ、またこのモデルを選定して今のDRにも取り付けています。
 格好だけと思われそうですが、実はコレが一番効果があったというのが結果として出ているからの選択でした。

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