さて。他のページで述べているように手放すことになったフサベル。
しかしそれよりずっと前から用意していた外装交換に踏み切りました。結果的に新しい外装で走行したのはわずか30km程度になりましたが・・・
元はと言えば、汚れた車体にカバーを掛けなかった時期があったことが車体劣化の始まりでした。
ポリプロピレンの蛍光色であるため、日光による劣化が起こりやすいのです。
外装を交換しようと思ったのはその劣化が一番の要因でしたが、もうひとつ理由があります。
特殊な車体であるためにガソリンタンクは負圧ポンプを採用しており、そのためかリザーブタンクがありません。何度もガス欠を起こしているので、予備タンクが欲しかったのです。
サイドカバーに付ける予備タンクがあることがわかりましたが、色が微妙に異なります。99年型の外装色に合わせたものだからです。
そこで、外装一式を99年型に交換することにしました。
劣化の程度はかなり激しい。フロントフェンダーなどは転倒傷も合わせてかなり痛んでいます。デカールの色まで違ってしまっています。
ここまで来ると、前号の様に削ってしまえ・・・というのも大変です。
さらにフレームも色あせ、また錆が多く発生しています。
そこで、これらの色直しも含めての作業とすることになりました。
まずは外装を剥がします。取れるところは全部取ります。本来はエンジンや足回りも降ろしたいところですが、そこまでの時間はありませんし場所もありませんのでこの程度にしておきます。
そこかしこに油汚れとも泥汚れとも付かぬ汚れが・・・
清掃はケミカル製品をふんだんに使います。
パーツクリーナーのほかにフォーミングクリーナー(泡で油を浮かせる)やエレクトリックパーツクリーナー(電子部品などを無水洗浄)などを使います。チェーンももちろん。
フォーミングクリーナーはなかなかに強力ですが、砂型鋳造のこのエンジンはどうも汚れが染みつきやすく完全には落ちません。
洗浄のあとはフレーム塗装です。
エンジンなども降ろせばスプレー塗装できるのですが、この状態では刷毛塗りです。いまさら刷毛ムラがどうこういうこともありません。
外観で見えるところだけを塗ります。もともと色あせていないところは外から見えないところです。
塗料は一般のホームセンターで買えるトタン用の油性塗料を使いました。色が違いますが、見えるところは塗ってしまいますので問題有りません。一応同系色にした方が楽でしょうが。
注文から10ヶ月もかかってしまった外装一式は99年型です。
車両は97年型ですが、ほとんどの部分は同じです。リヤセクションが少し異なるのでサイドカバーの形状が違います。
色はこの様に少し違います。
実は外装はACERBIS社製で、KTMの金型が使われています。アフターパーツ屋にあるものと同様です。
取り付け穴は明いていませんので自分で開けます。
97年型はフロントフォークとエンジンのクリアランスが少ないので、フェンダー後端がマフラーにあたります。これは50mmほど切断します。
一番問題のサイドカバーは、左側の穴が合いませんでした。アルミのステーを追加して取り付けます。右側は穴が同じでした。
あ、気がつけばラジエータが歪んでます。転倒したときに打った様ですね。
取付は何とかなるので、そのままにしました。現状で漏れていなければ、修正して割れる危険性を考えると弄らない方が良さそうです。
ガソリンタンクとシュラウドは、フサベルジャパンの展示車両のものを新古で入手しました。通常色ではない特殊品です。
要するにワークス仕様ってところですか(笑)
一式取り付けた状態はこんな感じです。
97年の標準色は蛍光レモン色でデカールも派手でしたから、このような落ち着いた色にするとずいぶん印象が変わります。
なんとなく、よりハスクバーナに近づいたような気がしますが(笑)