第二十回 YAMAHA SEROW

 セローのモデルチェンジを各誌大きく取り上げていますね。この号が発行される時点ではまだ予想の範疇ですが、おおきく変わるような雰囲気です。
 末期を迎えた現行セローでありますが、このバイク自体がひとつのカテゴリーの様でもあります。競技性の高い物ではなく、またロングツーリングに振ったものでもない。



 「MOUNTAIN TRAIL」という文字、それがそのカテゴリーになるのでしょうか。トレッキングバイクという扱いを以前各誌はしていましたね。
 このセローをターゲットにしたモデルとして、カワサキのシェルパが挙げられますが、ここまでは特化しきれていないように思われます。ホンダのSLは別のカテゴリーですね。



 こんなところにグリップが付いているのは、手で引き上げよということか。
 何せ「2輪2足」なバイクですから。



 足を使うために低く作られています。
 その車高の低さから、女性や小柄なライダーに愛用されていますが、「2輪2足」を使うには実際それなりの体格は必要になります。



 この車両は初期のセル無し・リヤドラムブレーキのものです。劣化が激しく、タンクが赤色に塗られてしまっていますが、2型であると思われます。(正式の呼び名は知りません)
 リヤサスはモノサスですが、最近のリンクを介したものではありません。



 エンジンは225ccです。重量と馬力のバランスからでしょうか。250ccのシェルパが重いと言われることを考えれば、このサイズは正解なのかも知れません。

 乗った車両は、レンタルバイクです。廃棄検討していたそうですから状態は悪く、走行性能を詳しくレポートできません。今回はクラッチも滑っていたため、瞬発力も無くなってしまっていました。足回りも然り、です。
 しかし、小回りのしやすさは感じることが出来ました。スリップしやすい砂地でも小回りを難なく出来ます。
(注:筆者は比較的大柄な車体に乗ってきたので比較基準が甘いかもしれません)
 そうした特性も、ウッズランなどに向いた車体ということでしょうか。
 いわゆる「難所」を走るには良いのでしょう。使い方は人それぞれ、それによって車両の向き不向きもあります。
 セローは砂漠を行く駱駝ではなく、急峻な山を駆けるカモシカですから。

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