File50 レギュレータ交換

 先月来、ちょっとおかしいな、と思っていた電気系。

 はじめの頃は高速道路を走った後、料金所でアイドリングになるとチャージランプが点灯することに気づいた。その後症状は徐々に広がり、アイドリング時には常にチャージランプが点く状態になり、ついにはセル始動不能になった。
 昨年末、出先でバッテリー上がりを起こしたことはそのときの編集後記で書きましたが、そのときはチャージランプは点きませんでした。バッテリーを交換してから2ヶ月ほど、遠出はせずに使っていた中で起こったのが今回のバッテリー上がりでした。



 とにかく電圧を測ってみますが、11ボルトほど。これではセルを回すには不足です。ブースターケーブルでエンジン始動し、測ってみたら電圧は11ボルトから15ボルトあたりまで変動します。ちょっと充電系統のチェックをする必要があります。
 エンジンには発電機が付いています。ここから発生される電力を整流・制圧してバッテリーなどに送るのがレギュレートレクチファイヤ(以下レギュレータ)です。



 この車両に使われているレギュレータは、ドゥカティエレクトリック社製のものです。これは、3000回転以上でないと充電を行わないとされており、また壊れしやすいとも言われています。
 この車両自体は97年で生産が終わりましたが、積まれているエンジンはドゥカティ社のものであり、同社では98年以降、日本製のレギュレートレクチファイヤが使用されています。(製造元:新電元社)
 97年以前の車両についても、新電元製のレギュレータが対策品として海外の周辺機器販売・ガルーダ社から出ており、たいていの車両に対応すると言います。カジバエレファントはドゥカティ900SSのエンジンを積んでいます。91年型になるこのモデルは、インジェクション仕様のものです。

 ガルーダ社のレギュレータは、インターネット経由で購入することが出来ました。ドゥカティ関係のパーツを通販しているDUCATISMというサイトにて入手可能です。
 各車種に対応したハーネス・ブラケットをセットしたものがありますが、900SSie仕様はどれが合致するかわかりません。汎用品として、ハーネス・ブラケットを除いたものもあり、今回はそれを入手しました。



 発注からわずか2日で、宅配便にて届いたレギュレータ。ヘタな国産車の部品より速かった。
 値段は17800円、純正パーツは25000円以上しますし、工賃もかかります。自分でやるので安い代わりに、動作保証もありません。さらにマニュアルもないから配線も判りませんが・・・



 車体から外したドカエレの純正品と、新電元のものを比べてみます。
 少々大きめの新電元ですが、厚みはかなり薄い。ハーネスが全然違うので、果たして付くのかどうか・・・



 重ねてみました。取り付け穴ピッチがそもそも異なりますから、そのままではどうにも取付は出来ません。
 そこで、ブラケットを自作しました。アルミの成形材(ホームセンターなどで入手可能です)の厚さ6mmのものを使用しました。少しでも小さい方が軽い・・・などという理由ではなく、取付角度を曲げて使えばOKという考え方で2個使いとしてあります。M6のタップを2個明けただけのブラケットです。



 このように、旨く取り付けることが出来ました。くっついてしまえばこっちのものです。
 実際にはオイルクーラーのラインに干渉したのでひっくり返しましたが、そのような変更が利くのも分割型のスペーサーの利点です。



 ハーネスについては、しばらく車体を眺めて答えを導き出しました。
 レギュレータの配線は実はシンプルで、ジェネレータからの電源を入力して、バッテリーへの電源供給とアースへの落としだけです。本来アースは専用線を通っていますが、直接ボディアースにしました。おかげでチャージランプが永久に点かないものとなりましたが・・・



 そして車体に取り付けます。ほとんど違和感はありません。誰もリプレイスとは気付かないでしょう。



 さて、バッテリーは前述通り弱っていますから外部電源を繋いでエンジン始動!



 テスターをあてて見ると、12Vぐらいで安定してアイドリングしてます。アクセル煽っても14V程度で、急な変動はありません。整流効果はかなり良いようです。またこの新電元は1500rpmから充電するので、低速時にも力を発揮してくれると期待しています。

目次




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!