第十六回 電動アシスト自転車
電動アシスト自転車というものが登場してかなり経ちますね。ヤマハPASSから始まり、当初はバイクのメーカーがこぞって出していましたが、その後主流は自転車メーカーに変わりつつあります。
駅などのレンタル自転車にも多く登場しはじめたのは、電動アシストによる軽い運転によるものでしょう。
かなり番外ではありますが、ちょっと乗ってみました。
借りたのはJRの駅レンタカー、Nationalの自転車です。Nationalってことは、自転車メーカーとして(Panasonicブランドであった様な)なのか、家電メーカーとしてなのか微妙ですか。
ご覧の通りのママチャリです。なんだかとても高くサドルがセッティングされていたのにびっくりです。何せ借りる手続きは駅の案内所で、男性であるとも体格がどうの、とも連絡してませんでしたからね、受付の女性は。
電動アシストですから、モーターと駆動用のバッテリーが搭載されます。
バッテリーは脱着式で、車両に直接充電用電源を繋ぐ必要はありません。
3速の変速機も付いているのが単なるママチャリとは違うところ。変速は右のグリップに付いています。これはとても操作性が良いですね。なにぶん自転車というものに十数年乗っていませんから現在の技術というものがよくわかりませんが、技術は進歩したと感じます。このギヤなどは停止中に換えておいても発進の際にすぐに切り替わりますが、これなんかも電動アシストの恩恵はあるようですね。
では電源を入れましょうか。左手にスイッチと電力メーターがあります。
写真では真ん中しか点いていない様に見えますが、デジカメのシャッターと合わなかったようで画面上もちらついていたためで、実際には3個点いています。
ペダルを踏み込むと、グッと力が掛かります。踏み込む力に反応する様になっていますね。よく確認してきませんでしたが、いわゆるフロントフリーの構造でしょうか。フリーハブとペダルの間にセンサーがあるのではないかと想像します。
それは、ブレーキをかけたままペダルに荷重を与えてみるとブレーキを引きずって動こうとすることから考えられることです。
そう、ブレーキを引きずるぐらいの力があるのです。
ですから恩恵はこういう上り坂で現れるのですね。
実際問題、平坦路では恩恵ありません。3速にしていても、速度が乗ってくるとアシストがなくなり、車重が重いことが逆にネックとなって走行感は普通の自転車より重くなります。2速で街乗りなどに使うにはこれでもいいかも知れませんが、些か危険な乗り物にも感じました。とっさの減速時に抵抗になるなど、アシストの完全な制御は出来ていないですね。
バッテリーは元がフル充電だったのかは怪しいですが、2時間弱で1個のメーターが消えました。この手の自転車の用途なら十分だと思います。毎日充電するのは必要ですが。
感想としては、自転車もよろしいのですが、まあ、私はバイクの方が良いな、といったところでしょうか。
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