File20 ガソリンエンジンになったハイエース

 排気ガス規制が強化されて数年。バイクもそれで2stが絶滅に近くなったりしてきました。
 それ以上に深刻なのはディーゼルエンジン。大型の車両はほとんどがディーゼルエンジンを積んでいます。そうしたエンジンで、一定の基準を満たしていない車両は特定地域で使用することが出来なくなり、年々そのエリアが広がっています。もちろんディーゼルだけでなく、ガソリンエンジンでも同じことで、排気ガス規制は厳しくなっているのです。

 そんななか、ワンボックスのバンタイプの車両でもディーゼルエンジンの車両は都市部で使用できなくなってきました。唯一日産キャラバンがディーゼルで規制をクリアしていることは注目に値するのですが、技術的には新しいことをやっていない、絞っただけ、と酷評されていますね。それはクロカン4駆の世界で日産サファリが大排気量ディーゼルの乗用車をラインアップしたときにも言われたことではありますが。

 そのときに乗用車登録の車両についてはガソリンエンジンで対応したトヨタ。
 今般においても、同じような手法を取っていくようです。

 元々ハイエースにはガソリンエンジン車が存在しました。それを元に、さらに低排出ガスを進めた車両を投入してきたというところでしょうか。
 そしてその車両は、レンタカーにも導入されはじめました。



 レンタカーで借りたハイエースは真新しいガソリンエンジン車でした。
 現在の排出ガス規制は、古の昭和51年規制を思い出させます。当時ほとんど野放しに近かったものが、厳しい規制によって一度はほとんどの高性能車両が姿を消す事態になったものです。



 車検証を確認してみると、このエンジンは2000ccのガソリンですね。
 ディーゼルでは2800ccのものを使用していましたから、かなり排気量は小さく感じます。ハイエースの場合、最大積載量が1250kgという、トラック並みの能力を誇りますが、はたしてその場合にこのエンジンはどれだけの力を発するのか興味があります。
 ディーゼルエンジンの場合、排気量が大きくても車体が小型車枠ならば、ナンバーは4ナンバーですが、ガソリンエンジンは2000ccを越えると1ナンバーになってしまいますからこうなるのでしょう。



 VVT−iの文字があります。VariableValveTimingですね。可変バルタイです。なんか高性能エンジンっぽいですね。要は昔ながらの実用車系ガソリンエンジンとは違って、新技術を導入しているということですね。



 外観には変更はありません。エンジンが変わっただけです。
 さて、これにいつものようにバイクを積みました。最大積載量に大して10分の1程度でしかないバイクを載せただけではその実力をうかがい知ることは出来ませんが・・・



 メーターには180kmまで刻まれている・・・と思ったら、以前から同じでした。
 ですが、ディーゼルのハイエースにとっては無用の領域だった右サイドの文字群が、ガソリンエンジンでは現実的なものとなっていますね。このあたりはよく回るガソリンエンジンならではでしょうか。

 さて、気になるのは燃費。燃料の単価が高いガソリンだけに、なるべく低燃費な方が良い。
 結果は、8.8km/リットル(約2000kmにおいて)でした。燃費そのものはディーゼルとほとんど変わらないということになります。

 実際問題として、今後はガソリンエンジンしか選択の余地が無くなるように思われます。バイクの世界、特にオフロード車は排気ガス規制で大打撃を受けましたが、もっと多くの需要のある車にとって今後はどのようになっていくでしょうか。

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