File46 スーパーハード

 オフロードバイクのほとんどは無塗装のプラスチック外装が使われていますね。無塗装なら転倒などで擦れても色が剥がれたりしませんから。
 ところがこの無塗装というのが意外と厄介で、長く色を保つことが難しいのです。塗装なら日焼けしても塗料の配合で色合いを合わせることが出来、その色を塗ってしまえば良いだけですが、無塗装はごまかしようが無い。



 プラスチックが経年変化で劣化し、色あせと変質してしまっています。この車両の場合、もともとはやや蛍光色っぽい色でしたから特に劣化が激しく見えます。別に破損してはいないので交換するのは勿体ない。

 そんな色あせたプラスチックでも、洗車や雨などで濡れていると、なかなか良い色合いに見えたりします。そんなしっとり感を出すには?
 プラスチック表面を常に濡れたような感じにしておくために、コーティングしてみましょうか。



 今回使用したのは、ワコーズが発売している「スーパーハード」なるコーティング剤。表面に珪素化合物の被膜を造ります。珪素とはガラスの成分ですからいわゆる「ガラス状」というやつですか。樹脂用とされていますが300°もの耐熱性もあり、エンジンなどにも使えるとあります。

 このコーティング剤、通常のボトルでは6000円もします。それ一本でスクーター2台分と言うことです。そんな高いコーティング剤ではちょっと試してみようか、というわけにはいきません。
 そこでお試し用に、小瓶が用意されています。これでも1000円するのですが、ものは試しというものです。



 リヤの泥よけが白く変色しています。ここに塗ってみました。写真ではちょっとわかりにくいでしょうか。露出が少し違ってしまったので。
 これははっきりときれいになりました。



 次に、色あせてしまった濃色のプラスチック部品です。
 これもくっきりとした青に復活しました。艶も出すぎない程度で、かなり良い状態になります。



 最後に問題のリヤフェンダーなんですが・・・

 これは大失敗でした。

 このフェンダーは、実は常に雨にあたっています。表面はざらざらに荒れてしまっているのです。そのため、塗ってみたら黒ずんでしまい、逆に目立つようになってしまいました。ステッカーの剥がれた跡がくっきりと目立ってしまいました。
 これは再度挑戦の必要がありますね。その時はまず一度サンドペーパーで荒れた表面を均してしまったほうが良いでしょうね。その上で塗ってみようかと思います。
 このフェンダーは淡色でしたから特に目立ったのだと思います。濃色車両、特に赤や青の色ならかなり良い状態になるでしょう。大瓶の6000円も、それで外観がリフレッシュされるなら高くはないのでは?

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