〜ビーナスラインで高原へ〜
長野県が「信州県」への変更を検討しているようです。ある意味あまり違和感はない名前ですね。
季節は真冬、信州は雪で季節はずれではありますが。
信州の真ん中あたり、関東からも中部関西からも行きやすい地域に中央アルプスがあります。
そこに夏は避暑地、冬はスキーなどでにぎわう霧ヶ峰界隈があります。
ビーナスラインは、その界隈を走る山岳道路です。冬の間はスキー場のアクセスルートとして、そして夏は避暑地のリゾートルートとして人気です。
バイクにとっては冬はとても走れる地域ではありませんから、ここでは夏の姿を。
中央道諏訪インターから茅野道路を通って、国道へは行かずに大門街道を行きます。
いきなり湖が現れますが、これが蓼科湖。
この蓼科湖界隈、温泉が出ています。
池に温泉が引かれており、玉砂利の上を裸足で歩いてみるように勧め書きがあります。
温泉は岩の間からわき出しているように見えますが、水道(湯口)があるようです・・・
普通に入浴できる温泉施設もあります。しかもクアハウスではなく、銭湯形式で。
蓼科温泉浴場は露天もなく色気有りませんが、なかなかいいお湯が楽しめます。
蓼科湖を過ぎると、ビーナスラインは楽しめる道になります。ただしやや狭いので、無理は禁物です。
白樺湖が見えました。リゾート地霧ヶ峰の中心街です。
冬でもここまではくることが出来る大門峠。峠なのにここから登りが始まります。
回りの山々は、森林限界より高いかと思われるほど木々のない下草の山です。
この独特の風景、それが霧ヶ峰の最大の魅力と言いましょうか。
この地域、夏はその名の通り、霧が多い。反面、冬は晴天率が高く、雪はあまり降らない。しかし気温は非常に低い。
その特性を生かし、安定した人工雪で晴天のなかでスキーする、というスタイルがここの特色です。
大事なことを忘れては行けません。バイクで来る以上、走りは最大の目的であるわけですから。
大門峠から霧ヶ峰高原までの区間は、オープンな雰囲気の中での爽快な走りを楽しめるこのルートのハイライトです。
霧ヶ峰高原はまた自然の宝庫でもあります。高山植物などはこうした高山で見てこそ美しいものです。各所に自然観察員らしきボランティアの人がいます。自然に関するアドバイスなら何か答えてくれるはずです。
ここはビーナスの丘。三峰山が女神の姿を思わせるためとか。
霧ヶ峰らしく霧も発生していますが・・・
ビーナスラインの頂上は美ケ原高原。最後の区間はカーブも斜度もやや急になり、またシーズン中の休日には駐車場待ちの車が長蛇の列をつなぎます。爽やかな高原で排気ガスにまみれてエンジンの熱に炙られる。いやですね〜
そして山頂。美術館がありますが、高いので入りません(笑)
館内だけでなく、野外にも展示があります。
ビーナスラインはかつて有料道路でした。最近無料化されたばかりです。
観光道路が無料化されることが多くなりました。ちょうど償還期間を終える道路が多いからですね。
観光道路ならば、ずっと有料道路であった方が良い、という様に思うのは私だけでしょうか?
日常に使う需要が多いわけではなく、週末の利用者が多いはず。ならば有料でも良いのではないかと。無料化されて人も増えたかも知れませんが、有料だったら走らない、という人ばかりではないと思います。
ま、行きやすくなったことは確かですが・・・
そんなわけで、行ってみましょう。女神が呼んでます。