最初に断っておきますが、作業も運用上も危険な内容です。
知識が無い限りご自分での作業は避けてください。
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「ノロジーホットワイヤー」という商品が市場にあります。
これは、要するにプラグコードなのですが、性能向上のためのアイテムが追加されているもの、ということです。
どういうものか、と簡単に見てみると、プラグコードに網線が巻き付けられ、それが車体にアースされるようになっているものです。コード表面に漏れてくる電流をアースで逃がす、ということか。
ねらった効果は、先月号のアーシングのようなものでしょうか?
この様なものなら作れるかもしれない。
ま、あくまで似たような形に、という程度ですが。
さっそく材料を集めます。
プラグコードは純正そのままでもかまわないでしょうが、せっかくだから新しくしましょうか。今回使用したのはNGKのPowerCableです。
アースに使用するのは網チューブです。
太さはいろいろあります。伸縮性がありますからやや細めでかまわないようです。太いとゆるんでしまい、具合が良くありません。
純正のプラグコードと新しいプラグコードを比較します。
太さが若干あるので、そのままコイルに差し込むわけにはいきません。
まず、純正のコードは切り取ってしまいます。
新しいコードに付属してきたカップリングを使用する分の長さは残しておく必要があります。
カップリングはねじ込んで使用します。
プラグコードの長さを決めます。取り回しを考えて長さを決め、切断します。
出来るだけ鋭利な刃物で切断したほうがいいでしょう。
特に新しいコードは、シリコン系の素材になっているため、押し切るようになると崩れてしまいます。
切り口を比較。心線自体は特に差が無いように見えます。
それではホットワイヤー化しましょう。
本物は、プラグ側から2/3程度に網線が巻いてあります。それを模倣します。
網線の途中からケーブルを出すので、編み目の途中を広げて線の出口を作ります。
編み目ですから穴を開けるわけではありません。縒りを広げるだけです。
この様な感じになります。
そのままでは安定しませんから、アルミのテープで両端を固定します。
網線を出来るだけ扱いてぴったりフィットするようにし、テープを巻きます。
これ、ビニールテープでも良いのではないか?とも思いますが、ここはアルミテープを使用してみました。
コイルのカップリングに取り付け、アースをシリンダーヘッドに落とします。先月号で施工したアーシングのポイントに落としてみました。
これで完成です。
さっそく走らせてみます・・・が・・・
はっきり言って違いはわかりません。
ただ、エンジンの始動性は良くなった様です。
ねらいは性能アップだったのですが、始動性向上だけでも効果があったのは成功、でしょうか。
取り付け施工 : 佐藤賢一