File38 忍び寄る魔の手から愛車を守る


 ここのところ、冬の寒さに負けて、なかなかバイクに乗る気にならない方も多いでしょうが。自慢の愛車もずっと同じ状態で置いてあると、いろいろと危険も迫ってきますね。無理して走れとは言いませんが、長期乗らないならば、せめてカバーと施錠ぐらいはしっかりしておきたいものです。
 盗難対策といえば、まずはU字ロックなどをしっかりすることですが、それですべてが防げるわけではないですね。放置されているバイクでありがちなのは、パーツの盗難。チタンで出来たサイレンサーなど、社外パーツにはかなり高価な物もあります。「バイク自体は無事だったから」なんてことは言ってられない損害を被ることも。まあオフロードバイクの場合は高価なパーツは少ないでしょうが、それでも出来れば何も盗まれたくは無いわけで。
 私事ですが、実は車のナンバープレート(フロントのみ)を盗まれまして。以前はCIBIEのフォグランプ(3万円ぐらい)を盗まれたこともあったし、今回はすぐに盗難届を出したことが奏功して2日で見つかりましたから、損害は無いに等しかったんですが。
 しかし、見つかった状況は、「他の車(盗難車らしい)の後部に着けられていました」とのこと。戻ってきたプレートには、封印の傷がしっかり付いています。すぐ見つかったから良かったものの、これで事件でも起こされたらいろいろ面倒なことが・・・出来れば、こんなことはこれきりにしたいものです。
 「防ぐ方法なんて無いですからね〜」とはディーラーの方の弁。まあ確かに、たかがM6のボルト2本、10mmのレンチかプラスドライバがあれば数秒で外せてしまうフロントのナンバープレート、防ぎようが無いとも言えますが。でも、外しにくくすることは出来ますよね?
 バイクのメインスイッチやヘルメットホルダーの固定に使われているトルクスボルト。今回購入したのは、その改良型のTRXボルトです。従来のトルクスは、無理をすればマイナスドライバなどを突っ込んで回すことも不可能ではありませんでした。そこで、TRXボルトは中心に突起を作り、ドライバでは回せないようになりました。
 M6、長さ20mmのボルト2本で300円なり。材質はステンレスなので、ボルト自体の値段はまあ妥当なレベルでしょう。ただ、それを回す専用工具は、このサイズで1本1000円。高っ!・・・まあしかしこれだけで盗難の心配が減るならば安いもの。わざわざ盗みのためにこういう専用工具を用意する泥棒も少ないでしょうから。
 ちなみに、今はTRX以外にも様々な特殊ボルトが出ていますし、ナットも3本のピンで回す特別な物があります。M10用の3ポイントナットなんて、ナット1個1000円に対して専用のソケットは3000円・・・
文・写真 : 河村 敬

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